受験生の方へ|在学生の声

在学生に聞きました

大学院工学府 海洋システム工学専攻 博士後期課程
学生
明石工業高等専門学校(兵庫県)出身(3年次編入学)

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Q1 海洋システム工学専攻を選んだ理由を聞かせてください。

元々ダムや橋のような建造物に関心を向けていましたが、海に浮かぶ橋や風車があることを知り「過酷な海洋でも安全な発電や航海ができる構造をどうやって造っているのだろう?」と面白さを感じたのが大きなきっかけでした。そして学部で船舶海洋工学を勉強して実際に海洋エネルギーの最先端の研究に関わることができ、これから自分の手で研究していきたいと思うようになったのがこの専攻を選んだ理由です。

Q2 海洋システム工学専攻ではどんなことを研究していますか?

海洋再生可能エネルギーの1つである洋上風力発電や海洋温度差発電の導入に向けた研究に取り組んでいます。未だ誰も実現を果たしていない新しい浮体システムについて、海洋環境下での運動を解析する数値シミュレーション手法を開発したり、それを使った試設計を繰り返したりして、ブレークスルーのための方法を模索しています。

Q3 学生生活で、楽しい、または、大変だったエピソードがあれば教えてください。

学科に馴染む間もなく取り組んだ学部3年での船舶海洋製図は特に大変でした。しかし、1年かけて自分で設計した船の図面を仕上げていく中で同級生と切磋琢磨する関係を築くことができました。また、自分の手を動かして想像を形にする楽しさを学ぶことができたように思います。

Q4 受験生へのメッセージ

勉強へのモチベーションが上がらないときは自分の勉強していることが社会のどこに使われているのかを調べたり、どういったことに使えそうかを想像してみるといいかもしれません。勉強しようとしていることに興味を持てるし、将来やりたいことに出会うきっかけになるはずです。ちなみに海の波や船の揺れ、風車の回転は三角関数で表せたりします。

工学部 地球環境工学科 船舶海洋システム工学コース
学生
栄東高校(埼玉県)出身

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Q1 地球環境工学科 船舶海洋システム工学コースを選んだ理由を聞かせてください。

昔から電車、飛行機など乗り物を見るのが好きで、漠然と将来の夢は大型の乗り物に携わることがいいなと思っていました。進路を決めるときに船舶海洋システム工学コースを知り、それまで日本という海に囲まれた国に住みながらあまり見たことがなかった船というものに興味がわき、学んでみようと思いました。

Q2 地球環境工学科 船舶海洋システム工学コースでどんなことを学んでいますか?

材料力学や流体力学などの力学を学んだり、船舶や海洋機器などに関することを学んだりしています。また、三年生になってからは製図の授業も受けています。それまで教科書などの資料で見ていただけのものを実際に自分の手で生み出すというのはとても心が躍ります。

Q3 学生生活で、楽しい、または,大変だったエピソードがあれば教えてください。

コロナ禍のために世の中もいろいろと変わり、大学も多くの授業がオンラインになりました。実家に帰ることもできず家に一人で過ごしている中、試験や課題に追われていると辛いなと思ってしまう時もありましたが、友人と連絡を取って支えあいながら乗り切ったのはいい思い出になりました。

Q4 受験生へのメッセージ

受験は山ほど勉強することがあって辛くなる時があるかと思いますが、その先では高校までのものより専門性が高く興味深い学問や先生に出会うことができます。また進路選択は選択肢が多すぎるゆえに悩んでしまうこともあるかと思いますが、沢山迷った末に同じ環境にたどり着いた人達はかけがえのない仲間となります。

大学院工学府 船舶海洋工学専攻 修士課程
学生
祐誠高校(福岡県)出身

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Q1 船舶海洋工学専攻を選んだ理由を聞かせてください。

「海の上で人が生活している、鋼なのに浮いている、当たり前でもちょっと不思議な感じ」と、フワッと惹かれて地球環境工学科船舶海洋システム工学コースを選択し、学部で習得した船舶海洋工学に関する幅広い知識をより深く学ぶために大学院に進学しました。

Q2 船舶海洋工学専攻ではどんなことを研究していますか?

船舶による海難事故を未然に防ぐためには、船舶の運動特性を理解し、自分が乗っている船舶だけではなく周辺を航行している船舶の状態や気象・海象条件などを把握する必要があります。これらのデータから予測された安全な航路に沿って、船を自動的に航行させるための研究を行っています。

Q3 学生生活で、楽しい、または、大変だったエピソードがあれば教えてください。

学部3年次に行われた造船所での工場実習です。造船所の様々な業務を通して、学内ではできないことを体験できます。夏に行われるので大変でしたが、設計部門における船内の貨物倉配置の検討や、建造部門での溶接体験等、良い経験ができたと思います。

Q4 受験生へのメッセージ

普段の生活のなかで、船を身近に感じることは少ないと思います。ですが、原油や食料品だけでなく水素も運び、国際物流の根幹を担う船舶や、持続可能な社会実現へ向けた海洋利用の可能性に興味をもっていただけたら幸いです。